＜解説＞
ハワイの一戸建ては、広さや豪華さが無い家でも、売り主の思い入れによって、割高な価格設定ということがよくあります。 周辺の戸建てと十分比べましょう。 当時のサイトのページ

ハワイの家の価値、2014年10月

2014年冬をピークとして下落傾向で、今月はスローになっています。 売り物件が少いので、買い手にとっては、価格交渉しやすい時期ですが、売り物件は少しずつ増えています。

さて、新築コンドミニアムが高額であると同様に、一戸建ての売り物件も新築や築浅の売り物件が多くなり、高額になっています。
一戸建ての売り出し価格は、売り手の言い値であって、その価値があるかを買い手が見極めなくてはなりません。 よって、第一段階では、物件を見て、その売り手の言い値で購入する価値があるのか、ないのかで判断しましょう。 そして、周辺の色々な一戸建てを見比べてみることによって、適正価格、または割高、割安などが容易に理解でると思います。

ワイキキから東の地区、カハラなどでは、日曜日のほかにも、水曜日の午前、カイルアなどでは、木曜日の午前にもオープンハウスを行っています。 一戸建てご購入ご検討の場合は、より多くの物件をご覧になって、比較しながら、検討物件を絞っていくのがいいでしょう。

オープンハウスにて、売り手のエージェントがいるときは、彼らの説明にはアイデアをもらう程度に留めて、買い手は基本的な価値判断の基準をもって見学することが重要です。
まず、一戸建てが丘や山にある場合は、崖などからの威圧感などがないこと、急勾配ではないこと、土台工事やコンクリート壁が十分であることを確認してください。 上記の写真のように崖の上に建っている家ですが、土台のコンクリートと地面に隙間が開いているというのは、雨風によって、土地が侵食されたのです。 隙間には、コンクリートを埋めるたあとが見えます。 もっとよくないのは、崖には何の土留めもしてありません。土地が削られて、雨が降るたびに崖が近寄ってくるのです。
いくら豪華な家であっても基礎がなっていなければ、購入する価値はありません。 土台が合格してから、広さや大きさ、豪華さ、ご自分の好みに合わせて、選んでいきましょう。

たとえば、維持費がかからないお手ごろサイズの家でも、豪華さが無いなら数億円の価値はありません。 キッチンの引き出しを開ければ自然に閉まり、キッチンの棚の中には電気がつき、棚のドアが他のクローゼットとそろいの有名なデザイナーがてがけた家であると説明されましたが、そのようなディテールが数億円の家として重要でしょうか。
一方、その家の近隣の同価格帯の売り物件は、２倍ほど広さで、名も無い建築家の手がけた二階建ての家で、キッチンの引き出しが自然に閉まる仕様にはなっていませんんでしたが、広々と見渡すリビングの脇にキッチンが配置され、２階にはダンスホールがあり、パーティーを好む豪華な家です。 ゆかに敷き詰められたダークグレーの大理石が光り輝き、人の目を意識した美しい家が、豪華さのないこじんまりとした家と同価格帯なのです。 一戸建ては同価格でも価値に大きく開きがあったり、同じような家でも大きく価格が異なることがありますので、見比べてみることによって、ご判断ください。