マーケット情報 2008年 9月
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ハワイ不動産市場は、ハイシーズンの終わりらしからぬ売買成立の件数
です。現在のワイキキの各コンドミニアムの売買途上の物件は1戸から |
2戸となっており、大幅な値下げを余儀なくされて契約された物件も多く
なっています。現在市場にでている売り物件は、市場価格を参考にした |
というよりも売り手の都合を優先した価格となっている印象を持ちます。
損をしないで売却したいので一定の売り価格からは譲歩しないという物件 |
がある一方で、ある程度のキャピタルゲインを確保しているので安くても
早く売却したいなど、売り手の事情は様々です。同じ価値相当の売り物件 |
でも価格差があり、内装やながめがいい部屋が必ずしも価格設定が高い
ということでもありません。これは、現在の閑散とした市場を売り手が把握 |
していない、先の見えない情勢の中で、今後のマーケットをどのように見て
いるのか判断がまちまちであるという状況を推察します。買い手は大幅に |
下げた価格の買い注文を入れて、売り手の反応をみる戦略も必要か
もしれません。ただし、その間にさらに高い価格での買い注文がはいって、 |
別の買い手に売買契約されてしまうという可能性はあります。これが
唯一のリスクですが割安物件でなければ、そのような売り手の心境を探る |
買い方が可能な時期となっています。
小康状態を保っている金融情勢、原油価格安定などを背景として、ハワイ |
不動産市場の活況を期待したいところですが、観光客の減少傾向がこの
まま続けば、ハワイ経済の減速と、雇用などの実勢的なゆくえが今後を
大きく左右することになるかもしれません。 |
プラスセブン不動産取締役社長:真田俊彦
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