過去のハワイ不動産市場情報 2011年12月

ハワイ不動産の相場というのは、市場にでている全ての売り物件を誰でも知ることができるので、 相場や価格帯を理解することが容易です。たとえば、購入したい気に入った売り物件が相場で 売りに出されていても、格安になる可能性があります。過去の売買を確認すれば、そのような 履歴がでてきます。これは、売り手が買い手の格安の買い注文に妥協したことを意味します。 まず、買い注文を入れる前に買い手のエージェントは、その売り物件の 状況を調べ、買い手の事情を把握しようと努力します。この時期には、売り急いでいる売り手が 多いからです。 買い手が買い注文を入れたあとに、価格が折り合わず、さらなる価格の調整が必要で、 売り手が売り急いでいると判断できる場合は、一度、引いてみることが有効な場合があります。 当社の経験では、商業・店舗物件の売買でも そのような工夫で格安で購入に至ったという成功例がありますので、時間的な余裕がある場合は、 じっくりと計画を練って売買に挑むべきでしょう。 ハワイ不動産の相場や経済状況によって、売買の手法は異なるとご理解ください。

さて、日本人のハワイに住みたい滞在したいという希望は格別なものですが、 それは、アメリカ人にとっても同様です。 調査結果では、しあわせを最も感じる都市ということでは、ハワイが一位となっていますし、
また、最も住みたいアメリカの都市でも一位です。
ハワイ不動産が高価であるということは当然と言えます。

ハワイに短期に滞在するだけが目的の場合は、いろいろな選択肢があります。 コンドミニアムを数人で分け合って所有するのは、期間の配分と 内装リニューアルについて物件所有者の間で意思の疎通があれば維持しやすいハワイ別荘です。
また、一年のうちの数週間の滞在であれば、タイムシェアーがあります。価格や管理費がぐっと 抑えられますし、管理の心配はありません。ワイキキの中央にご滞在になられたい向きには、最もリーズナブルな タイムシェアーでは、１００万円ほどです。毎月の管理費も２千円と新聞代ほどで済みます。 一方ハイクラスのタイムシェアーもあります。マウイ島やハワイ島では、豪華な一戸建てをタイムシェアーとして運用しており、 日本円では４０００万円ほどの価格です。
また、商業・店舗物件を購入して査証を取得し、ハワイでビジネスをしながら 永住権へという可能性もあります。 また、ビジネス展開の大きな物件では、ホテルの購入も可能です。 当社にはハワイだけでなく、アメリカ全土のホテルの売り物件の豊富な情報がございますので、 いずれもご興味がおありになるお客様は、お知らせください。

さて、APECが終わって静けさが戻ったハワイですが、APECの足跡は、そこここに見られます。 緑が植えられて、これまで、見過ごされてきた街のマイナスの景観が改善されました。 特に空港からワイキキへの道路わきには、やしの木が増えて産業地区の見苦しさは取り除かれています。 また、あらためて、国賓の滞在先として選ばれたコオリナの地やワイキキのホテルの評価も注目されます。

ワイキキの街はリノベーションされつつありますが、建物については、外観をリニューアルすることが難しく、 古い印象を与えています。ですが、由緒あるホテルは今でも健在で、その中にハレクラニがあります。 ハレコアホテルと同様に、APEC期間中には、ハレクラニの周辺は国賓の人々の出入りのために 交通止め、 また、歩行者さえも足止めされていました。 昔の話になりますが、ハレクラニが建てられた当初は、 ロイヤルハワイアンなどのある東の海側が中心であり、 豪華なホテルをワイキキの真ん中に建てても 成功しないだろうと言われていました。 今でこそ、ハレクラニの周辺はワイキキビーチウォークとして 中心的な存在になっていますが、そのころは、 低層のアパートが点在してごみごみした地区だったのです。
しかし、
「このホテルに滞在するだけでいい。ホテルから一歩も出る必要はない。」
というコンセプトのとおり、ホテルの中で過ごせば、レストランや 海、全てがあるというハレクラニは今回もAPECで重宝されました。 余談になりますが、私がこのホテルを身近に感じるのは、ハレクラニ内のフレンチレストランです。 １９８０年代から１９９０年代にかけては、日本のバブルの資金、ミリオンダラーでヨーロッパから 入れ替わり に引き抜かれたシェフ達が料理を振舞っていました。 彼らはキッチンから客席へ足を運んで客と対話して自分の料理を売り込み、数百ドルのシェフスペシャルは、 Explosion the taste in the mouse（口の中で爆発する）と言われるほど衝撃的な素晴らしさを誇って いました。本物のヌーベルキュイジーヌがハワイに生まれたのもこの時、このレストランだったのです。 このホテルのレストランから、巣立ったシェフ達は白髪混じりになった今でも業界のトップを走っており、 ハワイのあちらこちらで誰もが知っている有名レストランを経営しています。

ハワイには、これらのレストラン以外は、日本食も含めて本物が少ないのですが、それは、 本物が少ない ので人材を育成する場がない、 食材が限られているなどの制限が足かせとなっているのでしょう。ですが、 日本の皆様には、それゆえにビジネス展開や ハワイに住めるチャンスもあるということです。 当方の経験を 皆様のお役に立てばと思います。 ハワイ不動産だけでなく、商業、店舗物件、ホテル購入 のお問い合わせもお待ちしております。