ハワイ不動産マ-ケット情報 2013年3月
現在のハワイ不動産市場は、売り物件が、ひとつも無いコンドミニアムがいくつも出てきました。
また、当社には、売却せずに、今は持ちこたえたいので賃貸をお願いしたい、という方からの
お電話を多くいただいています。
ただ、当社で売買した物件を主流に賃貸管理しており、コンドミニアムによってはお断りをする場合がありますが、
もし、管理する不動産会社が見つからない場合は、売りに出すのも方法だと思います。
売り物件が無い時期だからこそ、ご自分の納得する価格で、売りに出せるのです。
今が、売り時であるという理由は、もうひとつあります。
今後、売り物件が少ない市場がしばらく続き、既に発表されているワードセンター周辺の
開発、コンドミニアム建設の着工間近になれば、ハワイ不動産の購買層はワイキキの物件をあきらめて、
カカアコ地区の新築へ向かうかもしれないからです。
4300戸という膨大な数の新築不動産が誕生しますが、カカアコ地区には、建設用地が
多く眠っていますので、さらに、この数は増えるでしょう。
今月にも新たなコンドミニアム建設のプロジェクトの
発表がありました。プリンスホテル向かいにあるヨットハーバータワーの北隣、YMCA所有の土地を購入した
開発業者による新ビル建設の計画です。市の許可がでれば、35階ほどのコンドミニアムが建つかもしれません。
目の前は、アラモアナショッピングセンターの駐車場ですので、サンセットのオーシャンビューを確保できる位置にあります。
新たなコンドミニアムの建設は、需要や景気の裏づけがあればこそですが、
逆に 住宅着工や、建設が、景気を下支えしますので、ハワイの景気はよくなると期待できるでしょう。
ただ、内外を見渡しますと、アメリカの緊縮財政政策の発動がなされ、ヨーロッパの経済危機もまだ続いています。
ですが、最も深刻な問題は、意外にもTPPかもしれません。是か否かで議論されている注目の話題であっても中身をよく
ご存じない方々には、是非、以下を最後までご覧いただければと思います。
「これは貿易協定ではなく、各国政府に無制限の賠償を課せる法整備、企業による世界統治です。」
と、アメリカ市民団体が、告発(日本語字幕つき)した驚愕の内容です。
ところで、日本では、就職氷河期が続いていますが、この時期に
就職率はほぼ100%を維持しているという実践力を養成する大学が注目を集めているようです。
学内は英語が話され、卒業の条件に留学を設けています。
日本からハワイへの留学もさかんで、当社の留学生向けのコンドミニアムは満室を維持しています。
以前は、ステュディオでもロングステイやバケーションレンタルの
運用を含めていましたが、今では、留学生用にパソコンデスクを備えた
部屋は、長期賃貸が主流になって空きが出ることはほとんどありません。
遊んで大学を卒業する時代はもう終わり、就職には学歴は関係なく、
英語やビジネス能力を真に身に着けて就活する時代が来ました。
以前、年齢差別で解雇したJALの例を非難しましたが、
達成できない課題を与える肩たたきや
能力開発と称する窓際への転職など、リストラと言わない解雇が
普通に行われるようになるかもしれません。
そして、2012年度は、日本の労働者の平均給与が過去最低となりました。
そのような労働環境が日々悪化している中で、転職を繰り返して経験を積む
のが、優秀な人材の成せる技だと思います。
数十年前に、日本で労働組合の活動に身を投じていた私の友人は、
「会社には、電話とパートだけがいればいい。社員は不要だ。」
との経営者の発言にショックを受けました。しかし、
よくよく考えれば、長い不景気の先には、企業にとっての本音が実行される日が来るかもしれないとの思いを持ち、副業としてハワイの不動産投資をはじめました。
その友人の不動産投資家が、私の著作「ハワイ不動産」に今回も原稿を寄せてくれました。
3月からは、いくつかの書店にも並びますので、ご参考いただければ幸いです。
SANADAインタ-ナショナル不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦
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