beach wave

    過去のマーケット情報、2015年9月

    売り物件の見学の多さでハイシーズンの終盤を感じています。外を見渡せば、中国の経済崩壊の 世界的な影響が懸念されていますので、見通しの難しい市場です。

    さて、ハワイ不動産の特徴は、ハワイの気質を反映しています。 あまり心配せずに、何か起こったら、そのときに対処するという考え方で、ビルの管理は対応しています。 先日、ちょっと先が見えないくらいの大雨が夜中に降っていました。
    翌朝、あるコンドミニアムは、地下へ水がたまり、電気系統に支障をきたして、エレベーターが動かなくなりました。 また、あるコンドミニアムでは、地下駐車場が冠水し、多くの車が故障しました。これらは、至急ポンプで、 水をくみ上げられました。 また、多くの道路が冠水しましたが、そのいくつかは、下水道やマンホールが溢れたものでした。 その影響で近くのビーチは遊泳禁止となり、その中には、ワイキキビーチ、アラモアナビーチパークなども含まれ、 数日間は、ひっそりとしていました。

    9月にはいっても、ハリケーンシーズンは続いています。あるコンドミニアムでは、 リクリエーション施設のかわらが飛んで周囲に損害が及ばないようにと、ハリケーンが来るという数日前には、 かわらを回収していました。昨今の天気予報はかなり正確ですが、 ハリケーンが予想されるたびに屋根に上って、1枚1枚のかわらを取り去ったり、ハリケーンが消滅すれば、かわらを元に戻したりと、 大変な作業です。

    また、ハワイのコンドミニアムや家には、雨戸というものはありません。強風が来たら来たときに 考える。ガラス窓が壊れたら、取り替えるという考え方です。また、キッチンには、換気扇はありますが、換気扇のダクトは ありません。ハワイは煙をフィルターで集めるだけの換気扇です。日本のマンションの梁の中には換気扇の ダクトが通っていることがよくありますが、ハワイには換気扇のダクトがないので、この梁というものは、あまり見かけません。
    梁があるとすれば、シーリングライトを埋め込んだり、セントラルエアコンのダクトである場合が多いです。 また、ステュディオなどでは、換気扇さえないキッチンが多くあります。天井や棚の戸が汚れれば拭いたり、 ペンキを塗ったりしてしのぎます。

    先日、築浅の高級コンドミニアムで、家具の搬入を手伝ったところ、ダイニングテーブルがガタガタとしており、 ゆかが、水平ではないことがわかりました。築浅のコンドミニアムであっても床のゴルフボールが転がる、また、 カーテンの丈が、左端と右端では異なるなどのことは、よくあるのです。ビルの中身の一戸一戸の仕切りは いい加減ですが、ビルは、上に向かってまっすぐ建っているのですから、良しとしているのかもしれません。 上記のどれをとってみても、正確を規す日本人には、信じられないことでしょう。

    さて、今回、物件を購入しようとした買い手は、インスペクションレポート(物件の詳細調査)で、多くの不具合が指摘され、 全部を修理するのに、どの位の費用がかかるのか、ことのほか気にされていました。 不具合と言っても、セントラルエアコンの洗浄、洗濯機のダクトの位置のずれなどで、不具合であっても、それを不具合と 思わずに売り手はずっと住み続けていたのですから、直ちに全ての修理を完璧にすべきという急を要するものではありません。
    不具合修理の見積もりは念頭におく必要がありますが、もし、これらの不具合をご自分で対応なさるのであるなら、 順番にひとつずつ解消していくことにしたり、不動産会社へお任せになる場合は、次のご滞在開始のときまでに可能な限りの 修理を依頼するというのがいいでしょう。

    というのが、ハワイ流です。ハワイ別荘を購入することは、人生を楽しむことであり、 頭痛の種を抱えることではありません。保険にはいったあとは、ハワイ流をご理解いただいて、 ゆったりとお過ごしいただきたいと思います。

    SANADAインタ-ナショナル不動産売買
    プラスセブン不動産            
    代表取締役社長 : 真田俊彦      



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