マーケット情報 2009年 6月
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大統領の「米国経済は瀬戸際から脱した」という発言を裏付けるかのよう
に米国の長期金利が上がったことは驚くべきことです。不動産市場への
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好転を期待したいですが、現在は引き続き、売り手には厳しい状況となっ
ています。本来なら、内装が古くても安値であれば買い手がつきますが、
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価格差の無い内装の新しいものが目を引くということが顕著になり、魅力
のない内装の物件は売却が難しい時期となっています。売却が無理なら
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賃貸するということも検討されますが、賃貸においては内装の良し悪しが
影響しますので、内装の古い物件は大幅な低い賃料設定をしても取り残
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されていくことになります。これまでは、内装やデザイン性に大きく遅れて
いたハワイ不動産ですが、不動産不況を背景に ここ数年で急速に変化し
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てきてます。新築物件を筆頭にワイキキ周辺の築年数の古いビルでも
タイルやフロアーが美しく、大画面の薄型テレビにマッチするシーリング
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ライトや大理石、キッチンやその周辺にはメタルの質感のデザイン性の 優
れたものが取り入れられ、どんな家具を置いてもその価値が高いと感じさ
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せるような内装が多くでてきています。管理の努力によって、内装の古い
物件をその物件の持つ最高のコンディションに維持し、カバ-アップを試み
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ても限界があり、モデルル-ムのような内装には勝てません。家具の買い
替えコストを内装のリニューアルに当てて、思い切って家具なしで内装の
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良さをアピ-ルして売却を試みるというのもひとつの方法かもしれません。
一方、買い手には、よいタイミングには変わりなく、不動産王のトランプ氏
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も今が買いどきであるとテレビのインタビュ-で答えていました。
プラスセブン不動産取締役社長:真田俊彦
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