マーケット情報 2008年 10月
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失業率や抵当流れ物件数は不況を感じる要素ですが、若干程度の悪化
はあるものの落ち着いた数字です。ただ、消費マインドの落ち込みによっ |
て生み出される停滞感やその経済的な影響は避けられないものと思いま
す。また、金融不安の高まりを世界が感じている中で、ハワイ不動産も少 |
なからず影響を受けています。
コンドミニアムの価格設定は足並みがそろった価格から、誰かが先陣を切 |
って価格を下げ始めるだろうという気配を感じます。一方、一戸建ては価格
設定の明確な基準というものが無いので、売り手の言い値には差がありま |
..す。最近の一戸建てには2005年のバブル時期のほぼ半額とも言える物件
がいくつか出現し、1ミリオン程度のコンドミニアムであれば、ワイキキ近郊 |
の一戸建ての方が割安感があるといった見方もできます。
高級住宅地にある古い一戸建ての中には大きなフルーツツリーが印象深 |
く、その広い土地には不動産価格以上の価値があるだろうと思われる物件
もあります。また、賃貸できる別棟を併設した新築物件など、買い手の興 |
味をそそるような特徴を 持たせた物件が見受けられるようになり、特に
一戸建てに関しては価格交渉がしやすい買い手市場になったと思います。 |
さて、アメリカを含め、大規模な金融市場の救済策を実行する国々の通貨
下落によって円独歩高が今後しばらく続くという見通しがあります。為替 |
の恩恵をフルに利用して割安で価値ある物件を手にできる時期は今であり
不安な情勢が売り手の心情を支配するときこそが最も買いやすい時期で |
あるというのは明言できるところです。
プラスセブン不動産取締役社長:真田俊彦
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