＜解説＞
2015年現在は、ハワイ不動産は順調に上昇しており、購入した価格より下回っての売却は滅多にないと考えておりましたが、この時期には、そのような売り物件がたくさんあったようです。

  売買エージェントは、売り物件が以前にいくらで売買されていたのかを調べ
  ることができます。購入した価格よりも安値で売りに出していることを把握
  できるのです。現在の市場には、そのような物件が見受けられるようになっ

  てきています。これは、売り手が利益にこだわらず、損をしても売却すると
  きには何が何でも売却するのだと腹をくくったということでしょう。
   ある割安の売り物件に数件の買い注文が同時にはいり、そのひとつはフ

  ルプライスオファー（満額買い注文）です。その売り手のエージェントは、
  たとえば買い手が売り値より１万ドル高ければ購入の可能性があるという
  意見でした。先行きの明るい見通しがないので、売り手は弱気になり、強

  気な買い手が相場を意識しない破格の買い注文を出せるというのが、今
  の象徴的な買い方だと理解していましたが、いつの時代でも割安物件へ
  は市場に買い意欲があるので、確実に獲得するためには、慎重に見極

  めて買い注文価格を検討すべきです。また、購入する側は割安に越した
  ことはありませんが、売り手は、はじめから割安の設定を試みる必要はな
  く、市場価格で売りに出し、反応を探ってから、必要ならば価格設定を見直

  し、可能な限り売却損を少なくする努力をすべきでしょう。
   さて、コオリナに2011年完成のディズニーランド建設計画が発表されまし
  た。建物はホテルとタイムシェアーの混合です。ハワイはリゾートでありな

  がら娯楽の目新しいものがありませんのでプラスになるでしょう。ハワイ
  の観光業はいつでも堅調でなければ、小さな島には大打撃となります。既
  にいくつかのビジネスが閉店に追い込まれていますが、サブプライムロー

  ン問題などの不動産市場の低迷が理由ではなく、観光客の減少が原因で
  あると明言されています。しかし、反面では、客足が増えるレストランや
  ビジネスがあります。持論ですが、多少の混乱を経験してもこれからは本

  物のみが残る素晴らしい時代になると確信しています。折りしも次期大統
  領が選出され新時代の幕開けをアメリカ全国民の誰もが感じているのす。