＜解説＞
人々がハワイ不動産市場は今が底であると判断したので、僅かですが、市場が動き出したようです。

  イリカイホテルの競売は債権者が落札し、今後の運営や成り行きにも注目
  されています。イリカイホテルのようにビルの多くをホテルの運営に依存し

  ているコンドミニアムは、ホテル側に問題が発生すれば、そのビルにある
  個人の不動産は大きく影響されます。一方、住人専用のコンドミニアムに

  ついては、コンドミニアム全体を管理するマネ-ジメント会社によって、ビル
  の運営状況が変わってきます。電話連絡すらつかないマネ-ジメント会社

  があれば、ビジネスの拡大に力を入れて充実した対応をするマネ-ジメント
  会社もでてきています。もちろん、個々の不動産を管理する不動産会社の

  技量によっても個人不動産の価値は大きく左右されます。全ての環境が
  整ってはじめて不動産の価値が維持されると理解すべきでしょう。

  さて、現在のハワイ不動産市場は、ワイキキ以外の地区の抵当流れ物件
  が増加しましたが、経済回復の兆候が見られてきたことにより、不動産市

  場も動いてきています。これは、不動産会社のみならず、物件詳細調査
  を担う人や売買を締結する役割のエスクロ-、登記書類を作成する弁護士

  など多くの人から明るい兆しを感じているという意見を聞きます。
  リ-ズナブルな投資物件やハワイ別荘の購入時期が見定められた結果で

  あり、さらなる価格下落はないという判断が市場を動かしていいるのだと
  思います。 ただ、残念なことに、この回復の最中に世界を巻き込む新型

  インフルエンザ騒動がどのような波紋を広げるのかは気がかりです。
  影響も全く不明です。現在のハワイは涼しい冬が過ぎ去り、不動産市場

  にも強い日差しの夏が戻りつつあるという時期です。ハワイの澄みきった
  空気と大海にはウィルスを遠ざける力があるのだと信じたいところです。

  なお、当方の著作校正作業の遅れによってウエブサイトの更新が途切れ
  ご迷惑をおかけいたしまた。いつもご覧頂いている方々にはこの場を借り

  てお詫びいたします。また、ご心配を頂戴致しました方々にお礼を申し上
  げます。          プラスセブン不動産取締役社長：真田俊彦