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    ハワイ不動産市場2008年を振り返って

    「2008年は激動の年だった」という始まりですが、アメリカ大手の投資銀行のリーマンブラザーズが倒産しました。後にリーマンショックと呼ばれ、アメリカ全土、さらには、リーマンの金融商品、CDS (Cresit Default Swap)を購入していた多くの企業などが損失を出し、経済にも大きな影響を与えました。 最下段の「2009年の展望」では、「アメリカが軌道修正し、強いアメリカを取り戻したときには、ハワイ不動産も力強さを取り戻すことでしょう。」と書いています。7年経った2015年現在、経済と不動産市場は回復してきましたが、アメリカは軌道をはずれたままで好戦的な態度は全く変わっていません。

    2008年を振り返って(2009年初頭時点での記述です)

    2008年は激動の年だったと言えるでしょう。過去を振り返ることで得られることも 多くありますが、経済のみならず、国の威信も失って大きく軌道をはずれた今のアメリカの暗い過去を 振り返ることは、決して楽しいことではありません。アメリカが世界からどのように見られているのか ということを象徴する出来事が、イラクでの「ブッシュ大統領への靴投げ事件」でしょう。 これは、世界がアメリカに下した評価だったと言っても過言ではありません。 坂道を転がり落ちるようにアメリカの権威と信頼が薄れた一年でした。

    そのあおりを受けて、ハワイ不動産市場も価格は今も下落傾向で推移しています。 シーズンによって多少の価格の上下があるものの適正価格であれば、必ず売れるという というのがリゾートの不動産ですが、2008年前半にはその神話が崩れるのではないかという 心理が市場に一気に拡がりました。
    高額の一戸建てを見る人々は口をそろえて、「もう少し様子を見よう」と言い、 買い手の心境は経済に支配されるという状況を目の当たりにしました。 誰も訪れないオープンハウス、この価格では到底売れないだろうと思われる物件、 売り手のエージェントのあきらめた顔などを見るにつけ、市場全体の停滞感を感じたものです。
    今でもその停滞感は多少残ってはいますが、大きな救いは、機が熟せば ハワイ不動産を購入しようとする人々が多く存在することと、魅力ある投資先 としてハワイ不動産を検討する購買層の幅が厚くなってきていることです。
    秋ごろからは、利回りを計算して優良物件を見極める投資家の目が鋭くなり、 数日で売れていく格安物件があれば、相当な値引き価格で 売買されるなど、その後はマーケットも回復しつつあります。そして、いつでも投資家は、 ハワイ不動産の舞台裏に控えているのだという安心感がその停滞感の多くを 払拭しました。その不動産投資家の動きが引き金となって、ハワイ別荘の取得にもエンジンが かかり、現在に至っています。

    「2009年の展望」
    2009年のハワイ不動産は、為替の動向、ハワイの 雇用情勢が大きなカギとなるでしょう。末期症状のビジネスも淘汰され、 新しいハワイが構築されたときには、ハワイの不動産市場も上昇に転じるでしょう。 そして、アメリカが軌道修正し、強いアメリカを取り戻したときには、 ハワイ不動産も力強さを取り戻すことでしょう。
    ハワイの地で誕生した新大統領というのも大きな希望です。その一挙手一投足を 見守っている全世界の先行きも アメリカの新大統領の舵取りに大きく左右されています。 間違った方向へ突っ走ったアメリカへの世界のフラストレーションが解消されることと、 アメリカの権威をいかに取り戻すのか、2009年の門出の期待としたいと思います。

    SANADAインタ-ナショナル不動産売買
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    代表取締役社長 : 真田俊彦      



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