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    ハワイ不動産市場2007年を振り返って

    2007年は、不動産バブルから二年後で、原油高などの懸念や不況が堅調になってきて、不動産価格の低迷に悩めるハワイ不動産市場でした。 「2008年の展望」も以下に記載しましたが、予想は当たっていましたでしょうか。

    2007年を振り返って(2008年初頭時点での記述です)

    オアフ島に限って言えば、高級住宅地、ワイキキとその周辺の観光地、 ハワイのローカルの人々の住む地域などに明確に分かれています。 2008年初頭現在で、ワイキキとその周辺が、サブプライムローンの影響を受けていないというのは、やはり、別荘(セカンドハウス)や投資物件などが多く、 もしローンの支払いが負担になれば、賃貸に出すという選択肢があります。 または売却をすればよいだけのことですが、売り物件が少ないということから、 サブプライムの影響で市場に売り物件が溢れているというアメリカ本土の 状況とは大きく異なります。 一方、賃貸需要の少ない地域の自宅をローンで購入した場合は、目減りした価値の埋め合わせや 売却にこぎつけるまでの期間が長いために容易に身動きをとることができずにローン支払いが 滞ってしまうということになります。
    さて、2007年から2008年にかけての価格動向ですが、 全米の高値市場からの後退とサブプライムローンのいわばダブルパンチで大きく影響を 受けてもよいはずですが、ハワイの不動産市場は高値市場が完全に去ったということはなく、いまだ高値の余韻が残っています。 また、そのような状況にあって売れている市場というのは、当方の2008年1月のマーケット情報 記載のハワイの価値の再確認が理由となると思います。

    リゾート地としてのアジアは治安とその湿気のある気候が 難点であり、地中海のヨーロッパ、オーストラリアなどは治安がよくリゾートとして 洗練されておりますが、四季があります。ハワイは通年の需要がありますし、 アジアからもアメリカ本土からも投資される土地ということになりますとほぼハワイ以外にはありません。 また、投資家にとっては賃料収入が「手堅い」という高い評価、認識もあるのでしょう。

    現在のハワイの不動産市場が下降局面の踊り場にあるのか、これで定着するのかは サブプライムローンの終息ということばがキーワードになります。現在は、やや景気後退などの懸念材料が存在していますし、最悪のシナリオとしては、「失業」ということもキーワードになります。 景気減速などの実感として人々に受け止められるのが、この「失業」です。 アメリカの場合は、レイオフは突然に行われ、もし周辺に失業をした人がポツポツと出始めますと 不動産投資どころではなくなります。 このような最悪のシナリオを描くのではなく是非とも軟着陸を望みたいところです。

    2008年は大統領選を挟んだ時期で景気や不動産市場のムードが明るくなる可能性がありますが、これは、 心理的な要因ですので実質的な経済、金融、住宅政策などに決定打が求められます。 現時点で、明るい見方があるとすれば、それは、ハワイの主要産業である観光業の堅調さで市場の下支えの基礎があり、 その上に前述の不動産投資家のハワイの価値の高さの認識がどの程度なのかによって 市場のターニングポイントも見えてくると言うものです。

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