＜解説＞
底入れから数ヶ月でやっと大きく動き出して活発になったハワイ不動産市場のようです。

  ハワイ不動産の売買手続きでは、初期段階に売り手から購入対象物件の
  情報開示がなされますが、一度だけとは限りません。物件の新たな情報

  があれば、購入者はその都度、正式な手段によって知らされるべきで、可
  能な限りの情報を得て購入継続の是非を判断できるとなっています。法律

  では、不動産登記の前日の正午（週末、祝祭日は除く）までです。これは、
  最後の最後まで情報開示せよ、という精神から設けられたハワイの不動産

  売買の規範です。それは売り手によるものだけではなく、仲介した不動産
  業者も知らせる義務があるとなっています。

  さて、アメリカ経済の底入れを背景に好調なハワイ不動産の売れ行きであ
  るという報道がされており、不動産業に携わる者が把握するところと一致

  しています。今後の不動産価格の推移は、経済の先行きを見通すことで
  分析されますが、現在は判断しづらいという状況にあると思います。それ

  は、このところのハワイ不動産市場に、ローン返済額を確保するためなの
  か一歩も譲らない高値である物件や余裕の無い早期売却希望の割安物

  件などがありますので、経済見通しだけでなく、売り手の事情が反映する
  市場であると理解しなくてはならないからです。不動産高騰時にローンを

  組んだ人が大勢いると思いますが、先月の全米の住宅ローンの支払い
  延滞が過去最高数に上ったと報道されていることからもうなずけます。

  ハワイ不動産の買い時は、ここしばらく続くと思われますが、経済が芳しく
  ないときには 商業物件の買い時、ビザが取りやすい時期だと考えておりま

  すので、ハワイで’開業をお考えの方は、是非、ご検討ください。