マーケット情報2008年 8月
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ハワイ不動産市場は、景気後退を意識しない強気の価格設定か
.ら値を下げる物件が少なく、売り物も目新しいものが多くありませ |
んので、売れ行きも落ちてきています。買い手は価格の下落や
適当な売り物件を待ち、一方、売り手も売り急ぐことなくじっくりと |
待っているといった市場です。売り手、買い手ががっぷり四つの
態勢となってお互いに一歩も引かないといった状況を感じます。 |
今はハイシーズンの最中ですが、原油高による航空運賃値上げ
の影響からか、ハワイへの観光客も減少傾向で、今後のハワイ |
経済への影響が心配されるところですが、幸運なことにこの原油
高によってもたらされた中東の利益がアメリカの金融の下支えを |
しているとも言われています。金融不安は払拭されていませんが
アメリカの衰退による世界経済全体の混乱を誰も望んではおらず |
安定政策を取り続けるというのが、昨今のアメリカ金融市場の
意思表示です。 |
ところで、ローン支払いが困難になり抵当流れに入る物件の数を
アメリカ本土のその数が多い州と比べますと、ハワイは10分の1 |
程度に留まっています。特にワイキキは、資金的に余裕のある人
たちが購入しているので、売り急ぐことはないのでしょう。現在の |
ハワイ不動産は、このような豊かな人々と「強いアメリカ」の政策
が支えているといっても過言ではありません。 |
プラスセブン不動産取締役社長:真田俊彦
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