マーケット情報 2008年 7月
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ハワイ不動産市場の売り物件は若干ですが増えています。しか
し、以前に売買中止としたものが市場にでてくる傾向にあり、新た |
な売り物件についてはあまり増えていません。よって現時点では
十分な選択幅が無いという状況です。一戸建ての場合はリニュ- |
アルしていなくとも場所的に満足ゆくもの、コンドミニアムの場合
は低層階であっても設備が整い自宅として適当な物件が売れて |
います。これはアメリカ本土に比べて価格が下がっていない、又
はこのままの価格が定着するのか見極められないために、まず |
は、可能な予算で自宅を確保するという買い手の動きでしょう。
ハイシーズンですが、価格を上げる物件はほとんど無く、価格は |
下がる傾向にありますが、違った見方ではハワイ不動産市場は
よく持ちこたえていると思います。 |
不動産価格の推移は経済と密接にリンクしていますが、今後、原
油価格がさらに高騰、不動産価格が下落、又、インフレが顕著に |
現れれば、高額なローン支払いよりも自宅を手放してしまおうと考
える人が今後も増えていくという事になります。アメリカ本土を中心 |
としたこのサブプライムロ-ン問題の根底は何も解決していないとい
う推測もできます。ベアスタ-ンズのように今後も大きな破綻をFRB |
が救えるかどうか、また、更なるドル安を回避できるのか、金融や
経済の安定の為に難しい舵取りを迫られています。それらの行く |
末によって、今後もハワイ不動産市場が持ちこたえられるのか、
注目に値するところです。
プラスセブン不動産取締役社長:真田俊彦
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