ハワイ不動産マ-ケット情報 2010年10月

１０月に入り、雨や曇り空が見られ、ハワイの冬の到来を思い起こさせるような日が続いています。 ハワイ不動産市場も、そのような季節の停滞感の中にあって、時折、格安物件の出現があり、 それらが、購入されて新たな動きとなっています。
もし、借地権つきの物件をご購入検討される場合は、 借地権つきと土地所有権つきの物件が混在しているコンドミニアムや 物件所有者の集まりである管理組合が土地所有権購入に動いているというコンドミニアムがいいでしょう。 （ただし、購入の成功については１００％確実であるという保証はありません）
全戸が借地権つきで、 土地所有権購入に動かないコンドミニアムは、土地所有権が 売りに出されるという可能性は低いと思います。と申しますのは、土地所有権購入を管理組合が 土地保有者に打診して一蹴されれば成す術はなく、 借地期限になって不動産を手放すしかありません。 そして、土地保有者には、全ての土地とビル全体が手元に戻り 新たな開発や売却など、多くの選択肢が与えられますので、土地保有者、自らがすすんで土地所有権を手離すことは ないと思います。快刀乱麻の解決は、強制的に土地所有権を売却しなくてはならないという法律が 制定されることです。
注意しなくてはならないことは、借地権つきと土地所有権つきの物件が混在しているコンドミニアム において、借地権つきの物件が少なくなり、かつ、土地所有権を売りに出しても 買い手が現れない場合は、土地保有者が土地所有権全体について、 売りに出す場合があります。現在もこのような土地所有権数十戸まとめての売却希望があり、数ミリオンで売りに出されています。 ご興味がおありになるお客様は、お知らせください。
数十戸の土地所有権を購入後は、新たな土地保有者となり、借地権つき物件の所有者達から、毎月借地料を 受け取ります。借地更新時には、新たな借地料を設定し、その受け取り金額は毎年数万ドルになりますので、 利回りがいい投資です。そして、将来は土地所有権を適当な価格で 売りに出すことができます。この土地所有権価格設定も、新たな借地料設定も、 土地保有者に任せられるので、適正価格を逸脱した場合は、借地権つきの物件所有者達には、大きな 負担となります。土地所有権が売りに出された場合は、ご購入なさることをおすすめします。
賃貸専用の投資物件として借地権つきの物件をご購入の場合は、７月のマーケット情報で お伝えした利益計算に加えて、貸しやすい設備が整ったコンドミニアムがいいでしょう。 セキュリティー、駐車場つき、洗濯機乾燥機が屋内にあることなどです。

さて、商業物件の売買は好調で、新たにハワイに出店をご希望のビジネスが 多くなっていますが、あいにく、近々始まるワイキキの大規模開発の影響で、 閉店せざるを得ない店舗の移動のために、特にワイキキの商業店舗スペースの 獲得は難しくなっています。申込者が多数の場合は、貸し手が借り手のビジネスを 選ぶということになります。選ぶポイントは、現在、既にハワイで営業され、 利益が高く集客のあるビジネスが優先される傾向にあります。
ですが、もし、日本のビジネスが ハワイに進出できた場合の商業ビザから永住権獲得の道の難度は、以前よりも軽くなってきています。 また、新たな法律の制定によって、特定の開発プランへの出資による永住権取得プログラムなどもでてきています。 このようにして、外国人を優遇することによって、ハワイ経済の活性化を図るということが実行されつつ あります。停滞感の払拭を期待したいものです。