Ocean Surface

    ハワイ不動産市場2006年を振り返って

    2006年のハワイ不動産市場はバブルの楼閣の消滅が夢であるかのように、高値のままの売り物件が多く、市場への期待が覚めやらす一年でした。 また、下がり基調のときの売り方の参考になる記述があります。 「現状の理解と同時に 先を見越した判断が重要である」とは最もです。価格が上昇基調や横ばいであれば、適当な買い手を待ったり、改装をして価値を上げるという方法がありますが、下り坂が急では、すぐに売却できる方法を考えなくてはなりません。ただ、急いで売る事情がなければ、売却をあきらめて10年ほど待ってみるというのも方法です。あと出しじゃんけんのようですが、この時期から数年後のリーマンショックをのぞけば、ハワイ不動産は順調に上昇を続け、2015年の10年経った現在では、2005年のバブル価格に届きそうな相場となっているからです。

    2006年を振り返って(2007年初頭時点での記述です)

    2006年の初頭の冬のハイシーズンまでが、高値で推移した最後の時期で、 通年の考察では、売り手のとっての明暗が分かれた一年でもありました。 付加価値がある物件については、遅くとも夏のハイシーズンまでには、売り抜けるべきでした。
    売る時期のタイミングが良ければ、売り手の言い値で売れ、しかも、そのビルではここ数年来では 最も高い売買契約価格であったという物件もあれば、 その一方で、失敗した売り手は、価格設定と売るタイミングの判断の誤りが、致命傷となりました。
    たとえば、39万ドルで購入希望の買い手に、40万ドルという価格に固執したばかりに この購入希望者が最後となり、今現在では、39万ドルであっても、35万ドルであっても 到底売れるような市場ではなくなったという例もあります。 購入希望があったときには、市場の状況をいち早く察知して、その買い手を 逃さないような売り価格を再度、提示することが、下がり基調の時期の売り方と言っても過言ではないでしょう。
    また、この売り手の判断を誤らせる原因のひとつに、「幻想」を抱くということがあります。 下がり基調という情報を受け取っていても高値の時期は続いているという「幻想」と、たとえ現状を下がり基調であると理解していても自分の物件だけは高値で売れるという、ふたつの「幻想」です。
    また、情報を分析する場合は、過去の情報をそのまま現在に当てはめるのではなく、 先を見越した判断が重要です。「先月は同じ広さの同じ階の物件が40万で売れているから、自分の売り物件も40万ドルで売れる、買い手も納得するはずだ」という判断は誤りなのです。 下がり基調の時期は、たった1ヶ月の間に多くの物件の価格設定が下がり、新たな低い価格の売り物件も出現し、先月よりも今月、 今月よりも来月とさらに状況が悪化することを考慮すべきです。
    売り物件の価格設定と調整が本年2007年度の大きな課題です。

    SANADAインタ-ナショナル不動産売買
    プラスセブン不動産            
    代表取締役社長 : 真田俊彦      



  1400 kapiolani Blvd B-43
   tel 808-957-0080
   cell 808-225-5047
   fax 808-955-2182

   hawaii@plus7corp.com