過去のマーケット情報、2015年2月
ハワイ不動産市場は、問い合わせが減り、冬のハイシーズンらしからぬ動きです。
行き付けのレストランでは、空席が目立ち、知り合いのフリーマガジンは、広告収入が思う
ように集まらず、人を解雇しているということでした。アメリカは好景気であるということですが、
事実ではないと思います。または、ハワイは該当しないのかもしれません。
もともと、ハワイの経済はアジア、特に日本の景気に影響されます。今の日本は、停滞感、暗いニュース、
テロや戦争突入をイメージさせるメッセージに沈痛な面持ちであると推察されます。
よって、ハワイにも暗い影響があるのかもしれません。
また、中国資金がハワイ不動産の価格を押し上げていましたが、昨今のニュースでは、賄賂などの海外不正蓄財は、
中国政府が回収する動きに出ており、彼らのハワイ不動産も売りだされるという推察ができます。
よって、今後のハワイ不動産市場は、下落傾向に転ずるかもしれません。
さて、カハラは言わずと知れた高級住宅街です。
お客様をカハラへご案内しながらドライブしたときにいただいた質問は、
「真田さんにとってカハラはどんなイメージですか」
お客様はカハラのハワイ不動産としてのイメージについておたずねになられたのかもしれませんが、カハラが
高級住宅街になりえたのもカハラの人々が抱くイメージがそうさせたのだと思います。
話せば長くなりますが、私のカハラへのイメージは、閑静な町並みでも豪邸でもありません。
心の底にいつもあるのは、「ダニー・カレイキニ」の歌声です。これは、YouTube にもでてきません。
30年前、カハラヒルトンホテルでは、毎晩、ダニー・カレイキニのハワイアンショーが開かれていました。
フラダンス、ポリネシアンファイアーパフォーマンスもありましたが、彼の歌声は、そのときの
ハワイのイメージそのものだったのです。
ディナーショーの8時とカクテルショーの11時があり、ショーの最後には、彼は日本語で歌い、
多くの観客が歓声をあげて喝采を送りました。観客のほとんどは日本人だったからです。
ダニー・カレイキニは、ダン・ホーと、並ぶハワイアンソングの歌手で、両者のショーはとても有名で
我々世代のノスタルジーでもあります。ただ両者のディナーショーの大きな違いは、
カハラヒルトンは、ダニー・カレイキニショーで、素晴らしいディナーを提供していました。
メインディッシュは、プライムリブとベイクトポテト、オパカパカの白身の魚です。
ディナーショーのティケットは毎晩売り切れで、中へ入れないときには、
カハラホテルのビーチに座って、波の音を伴奏にダニー・カレイキニの歌声を
聞き、星空を眺めていれば、幸せだったのです。
また、資金に余裕があれば、カハラヒルトンのマイリールームは、おすすめでした。
ハワイの最高級レストランで、フレンチの香りのヨーロッパ料理を提供していました。
その当時のカハラホテルはファインダイニングもさることながら、今のそれからは想像もできないほど
美しく、カハラの象徴だったような気がします。
私だけでなく、カハラと言えば昔の美しいカハラホテル、このダニー・カレイキニの歌声
を思い出される人が多くいらっしゃると思います。夢のまた夢の中だったような気がしますが、
それがハワイの中のハワイ、それらのイメージが私のカハラです。
カハラが、どんなに美しい住宅街になろうとも、そのイメージは変わりません。
SANADAインタ-ナショナル不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦