過去のハワイ不動産市場情報 2011年8月

さらなる円高の気配があります。じりじりと上がって８０円前半で既に定着を果たしていますので、 今後、７０円に到達するのは、時間の問題でしょう。残念ながら日本は世界経済の 蚊帳（かや）の外ですが、この円高だけが、日本の存在感をあらわしている事のようです。

この円高による影響を語るよりも、現在の世界経済が どのような状況にあるのか、ということを考察したいと思います。まず、
・世界経済が停滞してきているということ。
・国債や為替、まやかしの金融によって、市民生活への悪影響が 懸念されること。
・日本も含めた多くの国々の財政赤字や政治が機能しないことへの不満が ・世界中に蔓延しているということ。
・金融や経済、政治の問題が解決されないこと、また、その解決の方向性が 見えないこと。
なぜ、そのようなことが起きたのか、私なりに 考えてみますと、それは、人々の意思が政治に反映せず、政治に参加できないこと、 また、経済においては、「消費拡大によって成長しなければ衰退する」という根本的な 考え方やシステムなどが間違っているのだと思います。地域の食料以外、誰も物を買わなくなる日がきても 機能する経済、その原点を無視すれば世界経済の行き着く先は見えています。

ハワイ不動産においても根本的な問題があります。ハワイの歴史を紐解きますと、 １５０年ほど前にさとうきびのプランテーションが ひろがり、入植した人たちによって、多くの土地が 買占められました。買い占められた 土地は、代々に引き継がれ、ほとんどが売りに出されることはありませんでした。 今でも平地の多くは、 正体がはっきりしない財団が管理しています。それにより、 一般の人が購入できる土地は、 ハワイの土地全体の３％ほどです。 このことが、ハワイの土地が制限され、現在も多くの コンドミニアムに借地権がついており、 土地所有権を取得するまでの過程が長引く理由です。 その事実だけが、 ハワイ不動産の影の部分でしょう。解決するのは 難しいものですが、もし、解決することがあれば、 ハワイ不動産市場に 嵐が吹き荒れるほどの大きな変化となることでしょう。 ハワイ不動産も世界経済も根本的な問題に目をつぶれば、 大きなしっぺ返しが待っていると思います。 人々の幸福へと導く政治が、どの国にも求められており、 その実現を強く望みます。

ですが、以上のような状況を無視し、目をつぶってご自分のハワイを 描いたときに、何が見えてくるでしょうか。 見えてきたものがあなたのハワイ、 その思いが貴方のハワイに対する価値です。 世界の人々も同じような ハワイを思い描いていると感じたら、それは確かで手ごたえのあるものでしょう。 世界経済が如何に疲弊 しようともハワイの価値は変わりません。 今日も海は青く、空気は澄み切って、ハワイの市民生活や ハワイ不動産市場は至極普通に動いています。 低金利を 背景にローンを組んで住居として購入する人や、ハワイ別荘の取得、 賃貸物件などへの投資需要 は留まることはありません。 私は日本の皆様へ円高によるハワイ不動産の購入メリットなどを説くよりも、 ご自分の価値観を信じて、 ハワイ不動産購入のご検討をおすすめします。